「修学旅行まであと一週間だよね……。楽しみだなぁ」

「フフッ! 最近、さやソレばっかだね」

「いつも悠馬くんがジャマしてくるから……。家でだってふたりきりで話せないし。

なのに当麻くん、修学旅行行く気満々! には見えないんだよね」



「へ~え。エロいコト考え過ぎてて、さやに悟られないよーにしてるだけじゃない?」

「まさかっ! 女子と男子の階違うし……そんなのムリだってば」

「わっ、さやなに考えてんのぉ~!?

私はただ、旅行中にいつでもどこでもキスしまくり~って言いたかっただけなんだけど?」



月ちゃんはニヤリと笑って私の背中をバシバシたたく。

「うわ、ハズかし……。もぉ最近ダメなの。

お兄ちゃんが言うように、ホント毎日キス1回なんだってば。当麻くん……なにに気遣ってるんだろ」



悠馬くんに? それはナイよね。