恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏

「私ね、大学進学は諦めようと思ってるんだ。

やっぱり家族一緒にくらしたいし……当麻くんに、着いていく」

「マジかよ。ホントにそれでいーのか? 片田さんに話して、こっちに配属してもらう手もあるし」

「ううん。私の幸せは、当麻くんと一緒にいることだから」

「お前って、やっぱ最高のオンナだよな。オレもやっぱ、離れるなんて考えられねーわ。

このあとのことは、オレに全部任せろ。親にどう言おうとか、そういう心配までしてたろ?」

「うん……」




「さやの親に殴られたとしても、オレの気持ちは揺るがないから」

「当麻くん……」

当麻くんは私のお腹に手を置き、愛おしそうな顔をする。

「さやと、コイツ。オレが、絶対に幸せにする。……イヤか?」

「ううんっ。ありがとう……当麻くん、ありがとう」

今まで胸の奥につかえてたモノが、

当麻くんのおかげでスーッと取れていった気がした。




「ホラ、また泣く。そんな泣いてっと、泣きやむまでキスし続けんぞ?」

「こんなときまでそんなこと言うんだから」

「ハハッ。そ~いやさ、あのバレンタインの夜だよな。あ、朝の方か?

濃厚だったからな~。な、思い出すよな」

当麻くんニヤニヤしてるし……。

「もうっ、知らないっ!」