「……あれっ。保健室でのこと、話すんじゃなかったっけ」
「おー。それだけどな、悠馬から話させるわ」
「そうなの? っていうか、さっき悠馬くんが当麻くんを止めるなんて思わなかった……かなり意外」
「そーか? オレは、絶対止めると思ってた」
自信満々に言い切る当麻くん。
「どうして?」
「悠馬さ、家庭が複雑だつってたろ。アイツな~、弟の腕1回折ってんだよな」
「え……?」
「中学んとき、毎晩夜遊びに行くん弟に止められてさ。
脅すつもりで腕に力入れて……揉み合ってるうちに、マジで折っちゃったみてぇ。
そっからかな。悠馬が家庭ん中で、ギクシャクし始めたのって。
父親からは元々好かれてねーし、そのことで余計居辛くなったって」
「そうだったんだ……。じゃあさっきの見て、かなり辛かったんじゃないの? 昔を思い出したっていうか」
「そーかもな。キララもワザとやったわけじゃねーもんな。んなこと、オレだってわかってっし。
けど悠馬なら、その気持ちが……痛いほどわかるって思ってる」
だから悠馬くんは、さっきキララちゃんを庇おうとしたんだ。
「おー。それだけどな、悠馬から話させるわ」
「そうなの? っていうか、さっき悠馬くんが当麻くんを止めるなんて思わなかった……かなり意外」
「そーか? オレは、絶対止めると思ってた」
自信満々に言い切る当麻くん。
「どうして?」
「悠馬さ、家庭が複雑だつってたろ。アイツな~、弟の腕1回折ってんだよな」
「え……?」
「中学んとき、毎晩夜遊びに行くん弟に止められてさ。
脅すつもりで腕に力入れて……揉み合ってるうちに、マジで折っちゃったみてぇ。
そっからかな。悠馬が家庭ん中で、ギクシャクし始めたのって。
父親からは元々好かれてねーし、そのことで余計居辛くなったって」
「そうだったんだ……。じゃあさっきの見て、かなり辛かったんじゃないの? 昔を思い出したっていうか」
「そーかもな。キララもワザとやったわけじゃねーもんな。んなこと、オレだってわかってっし。
けど悠馬なら、その気持ちが……痛いほどわかるって思ってる」
だから悠馬くんは、さっきキララちゃんを庇おうとしたんだ。


