放課後。

ウチのグループは、グラウンドで応援合戦の練習。

当麻くんには先に帰ってもらうことに。

グラウンドに行くために、教室を出た。

そしたら、となりの当麻くんのクラスから、キララちゃんの声が聞こえてくる。





「当麻様、もう帰ったんですか? えぇーっ、間に合わなかった」

そっか。当麻くん、先に帰ったんだね。

……よかった。

そして、そのままグラウンドへ向かう。




練習終了後、帰っていたら……

門のところで、悠馬くんが数人の他校生に絡まれていた。

……あーあ、メンチ切ってるし。




「悠馬くん!」

私が声をかけると、悠馬くんの周りにいた他校生たちはニヤニヤしながら、私の周りに集まってきた。

……うわ、こんなはずじゃ。

「悠馬のオンナ? コイツに近寄んない方がいーよ」

「関係ナイでしょ。しかも、悠馬くんのオンナじゃナイし?」

一応突っかかってはみるけど、相手はヤンキーだし、怖くて仕方がナイ。