「おいしい?」

「おー……」

当麻くん、キララちゃんの目もみずに答える。

それでもキララちゃんは、幸せそう。

……かわいいな。

これが恋のライバルじゃなければ……なんだけど。





当麻くんは全部食べ終えると、

「作ってくれて、ありがとな。……けど、弁当は今日で最後だ」

って、キララちゃんに言っていた。

「えーっ……」

「ハッキリ言って、迷惑だし、オレにはさやがいるから。

いくらキララがオレを好きでも、その気持ちには、絶対応えらんねぇわ」




当麻くんはキララちゃんにお弁当を返しながら、

そう……ハッキリと言ってくれた。

当麻くん……

ありがと。





で。

これで引き下がるかと思いきや。

「恋愛に、絶対なんてないんだよ?

今はさやさんを好きでも、突然キララを好きになるかもしれないんだから!」

うわぁ……

そうきた!?

当麻くんの言葉も、キララちゃんには全く通用しないみたい。