あのときは、お先真っ暗って感じで……希望も見えなかったけど。

今となっては、今の高校に通えて、よかったって思える。

そうじゃなかったら、当麻くんとは出会えてなかった。

人生って……きっと、なるようになってるんだよね。




「当麻くん……」

「ん?」

「受験、頑張るね」

「おぅ。オレは受験の事はわかんねぇけど、できるだけ協力するし?」

「うん。そばにいてくれるだけでいい……」

「かわい~事言ってくれるよな。ど? 今からさっさとウチ戻って……新年初エッチ、する?」

「もぅっ、バカ!」

当麻くんをたたこうとしたら、楽しそうによけて少し先まで走って逃げてしまう。

ホントにも~っ!

いつもこうなんだから。




今年の私たち、またこんな調子で過ごしていくんだろうな。


もっともっと、当麻くんと過ごす時間が増えるといいな。


お爺さんが元気になって、当麻くんが早くウチに……


戻って来てくれますように。