プイと顔を背けると、当麻くんが私の顔を覗きこみ、ご機嫌を取ってくる。
「ホラ、拗ねんなよ。もう言わねーって。なっ?」
「うん……」
「さて、お詣りすっか」
当麻くんと、お賽銭箱の所まで行き、手を合わせた。
……今年も、当麻くんと一緒に楽しく過ごせますように。
当麻くんのお爺さんが、この先もずっと健康でいられますように。
あとは……
お兄ちゃんと香純さんが、ウマくいきますように。
欲深かな?
たくさんお願い事しすぎちゃったかな、って思って目を開けると、
私のとなりで、当麻くんはまだ目を閉じて、手を合わせていた。
当麻くんは、なにをお願いしてるのかな。
眉間に皺を寄せ、祈るようにしている姿を見ると……
お爺さんの事なんだろうな、って直感で思った。
どれだけ願っても……きっと、当麻くんからしたら、足りないよね。
「ホラ、拗ねんなよ。もう言わねーって。なっ?」
「うん……」
「さて、お詣りすっか」
当麻くんと、お賽銭箱の所まで行き、手を合わせた。
……今年も、当麻くんと一緒に楽しく過ごせますように。
当麻くんのお爺さんが、この先もずっと健康でいられますように。
あとは……
お兄ちゃんと香純さんが、ウマくいきますように。
欲深かな?
たくさんお願い事しすぎちゃったかな、って思って目を開けると、
私のとなりで、当麻くんはまだ目を閉じて、手を合わせていた。
当麻くんは、なにをお願いしてるのかな。
眉間に皺を寄せ、祈るようにしている姿を見ると……
お爺さんの事なんだろうな、って直感で思った。
どれだけ願っても……きっと、当麻くんからしたら、足りないよね。


