「お爺さん、手術したからもう大丈夫なの?」
「今んトコはな。今まで病気ひとつした事なかったのに、こんな事んなって、落ち込んでっけどな」
「そうなんだ……」
お爺さんに初めて会ったとき、
当麻くんと互角にケンカするぐらい元気だったよね。
元気のナイお爺さんが、想像できないや。
「それに、またいつ再発するかわかんねーから、気も抜けねぇし」
そうだよね……。
「もしかして、お父さんがお爺さんの入院を知らせてくれたから、自宅に戻ったの?」
「そーいう事。爺さんが入院するから、入院中の世話してくれって言ってきて……」
「うん」
「そこまでは良かったんだけどな、親父は一度も病院に来なかった。
母親だって、同じ。まぁ、血が繋がってなきゃそんなモンなのかもしんねぇけど」
当麻くんは私の肩越しで、大きくため息をついた。
「親父が……なに考えてんのか、ますます理解できねぇわ。
爺さんの入院の話をオレにしてきたときは、かなり辛そうに見えたけどな」
「…………」
「ま、関係ねぇか。卒業したら、ウチ出るしな。
で、さやと……ずっと、一緒に暮らしたい」
「今んトコはな。今まで病気ひとつした事なかったのに、こんな事んなって、落ち込んでっけどな」
「そうなんだ……」
お爺さんに初めて会ったとき、
当麻くんと互角にケンカするぐらい元気だったよね。
元気のナイお爺さんが、想像できないや。
「それに、またいつ再発するかわかんねーから、気も抜けねぇし」
そうだよね……。
「もしかして、お父さんがお爺さんの入院を知らせてくれたから、自宅に戻ったの?」
「そーいう事。爺さんが入院するから、入院中の世話してくれって言ってきて……」
「うん」
「そこまでは良かったんだけどな、親父は一度も病院に来なかった。
母親だって、同じ。まぁ、血が繋がってなきゃそんなモンなのかもしんねぇけど」
当麻くんは私の肩越しで、大きくため息をついた。
「親父が……なに考えてんのか、ますます理解できねぇわ。
爺さんの入院の話をオレにしてきたときは、かなり辛そうに見えたけどな」
「…………」
「ま、関係ねぇか。卒業したら、ウチ出るしな。
で、さやと……ずっと、一緒に暮らしたい」


