恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏

駐車場に着くと……。

中型の観光バスが何台か停車してるものの、私たちが乗ってきた大型のバスは見当たらなかった。

「……やっぱり置いてかれたんだね」

彩菜が声を落とし、横田くんもため息ついてる。

「困ったね……。タクシーで帰るとしても、先生に連絡入れておいた方がいいよね。

もしかして、まだ探してくれてたら大変だし」

「じゃ、オレが水族館で電話借りて、ホテルに連絡入れてくる」




「横田くん! なんで今頃それに気付くのぉ~!?」

彩菜が声裏返しながら叫んでる。

確かに……。私もそれは思いつかなかった。

ホテルにかけて、フロントの人に聞けば、先生の携帯ぐらい調べてくれそうなもんだよね。

「しょーがないじゃん。今思いついたし? じゃ、行ってくる!」

横田くんは苦笑いしながら、私たちを置いて、もう一度水族館の方へと走っていった。




……すると、角を曲がって見えなくなったはずの横田くんが、

またすぐにこっちへ戻ってきた。

「あれっ!? どうしたの?」

「イヤ~……それが」

横田くん、気まずそうな顔をして、私と彩菜を見比べる。