かと言って帰らないわけに行かないし。
「彩菜、私のせいにしていいよ」
「……えっ?」
「だって、元はと言えば私が隠れてたからこうなったんだし。
彩菜も私に関わらなかったら、レナにこんなコトされなかったんだよ。
私がムリに誘って、帰れなかったってコトにしよう! ゴメンね、彩菜や横田くんまで巻き込んじゃって……」
彩菜は顔を上げて、黙ったまま涙を流していた。
「それじゃ……さやが怒られるよ?」
「いいよ、別に。どうせ、この旅行全然楽しくないし。
当麻くんとのイヤな思い出ばっかだし、今さら先生に怒られた所で……もう、これ以上最悪になりそうにナイから」
ムリに笑ってそう言ったら、彩菜がブンブンと首を横に振った。
「さや、そんなコト言わないでぇ」
「彩菜……」
「昨日、一緒に楽しい旅行にしよう! って言ってたのに。ワガママ言ってゴメン……。
いくらなんでも、さやだけのせいにできないよ」
「当たり前だろ。オレら3人、運命協同体だぜ! さ、早いとこ駐車場行こうぜ?」
今まで話すタイミングを失ってた横田くんが、突然入ってきた。
その明るい調子に、思わず彩菜とふたり、顔を見合わせて笑った。
「彩菜、私のせいにしていいよ」
「……えっ?」
「だって、元はと言えば私が隠れてたからこうなったんだし。
彩菜も私に関わらなかったら、レナにこんなコトされなかったんだよ。
私がムリに誘って、帰れなかったってコトにしよう! ゴメンね、彩菜や横田くんまで巻き込んじゃって……」
彩菜は顔を上げて、黙ったまま涙を流していた。
「それじゃ……さやが怒られるよ?」
「いいよ、別に。どうせ、この旅行全然楽しくないし。
当麻くんとのイヤな思い出ばっかだし、今さら先生に怒られた所で……もう、これ以上最悪になりそうにナイから」
ムリに笑ってそう言ったら、彩菜がブンブンと首を横に振った。
「さや、そんなコト言わないでぇ」
「彩菜……」
「昨日、一緒に楽しい旅行にしよう! って言ってたのに。ワガママ言ってゴメン……。
いくらなんでも、さやだけのせいにできないよ」
「当たり前だろ。オレら3人、運命協同体だぜ! さ、早いとこ駐車場行こうぜ?」
今まで話すタイミングを失ってた横田くんが、突然入ってきた。
その明るい調子に、思わず彩菜とふたり、顔を見合わせて笑った。


