「私は時間だけで、場所のコトは聞かなかったんだけど。他のコはなんて言ってた?」
「それが……。さやが絹川くんとモメてたでしょ?
あのあと、横田くんとすぐにさやを追いかけたんだよね。
でも、入口まで行ってみてもどこにもいないし、諦めてたら……出口の所でレナに会って」
「じゃぁ、レナからしか聞いてないんだ?」
「うん……。でもね、さやがまだ通ってないって言うから、待っててくれるって言って。
その間、イルカショー見てきていいって。まさか……」
「疑っちゃいけないけど、たぶんそのまさか、かも」
レナが、私たちにウソをついた。
ココって見通しいいし、生徒がいればすぐにわかる。
だけどこの状況だと、そうだとしか考えられない。
ホントの集合時間は15時半だし、もう30分も過ぎてる。
今から駐車場まで行ったとしても、20分はかかるよね。
「点呼はレナがするって言ってたし、ありえないとは思うけど……。
最悪の場合、私たちがいないのに気付かず、先にバスが出てる可能性もあるよね。
「……どうしよう。帰れないよ」
彩菜が泣きそうな顔して、唇をかんでる。
「彩菜、大丈夫。ホテルはわかってるし、帰ろうと思えば帰れるから」
「それが……。さやが絹川くんとモメてたでしょ?
あのあと、横田くんとすぐにさやを追いかけたんだよね。
でも、入口まで行ってみてもどこにもいないし、諦めてたら……出口の所でレナに会って」
「じゃぁ、レナからしか聞いてないんだ?」
「うん……。でもね、さやがまだ通ってないって言うから、待っててくれるって言って。
その間、イルカショー見てきていいって。まさか……」
「疑っちゃいけないけど、たぶんそのまさか、かも」
レナが、私たちにウソをついた。
ココって見通しいいし、生徒がいればすぐにわかる。
だけどこの状況だと、そうだとしか考えられない。
ホントの集合時間は15時半だし、もう30分も過ぎてる。
今から駐車場まで行ったとしても、20分はかかるよね。
「点呼はレナがするって言ってたし、ありえないとは思うけど……。
最悪の場合、私たちがいないのに気付かず、先にバスが出てる可能性もあるよね。
「……どうしよう。帰れないよ」
彩菜が泣きそうな顔して、唇をかんでる。
「彩菜、大丈夫。ホテルはわかってるし、帰ろうと思えば帰れるから」


