恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏

しかも、となりには横田くんが!

近くに私たちぐらいの世代のひとが見当たらないから、ふたりで見にきたんだと思う。

おじゃまかな~と思ったけど、彩菜に心配かけたし、一声かけて行こう。

3段ほど階段をのぼり、彩菜たちの近くに寄っていく。




「彩菜!」

「……えっ!? あ~っ! さや、どこに行ってたの!?」

イルカショーに夢中だった彩菜は、私が呼ぶとすぐに階段の外まで出てきてくれた。

「当麻くんから隠れてたの……。ゴメンね、心配かけて。ねぇ……彩菜、横田くんとうまくいきそうなんだ?」

「うっ……うん」

「そっか。よかったね! じゃぁ、先に行ってるね?」

「待って! せっかくだからさやも一緒に見ようよ。ふたりっきりだと、照れちゃうし、さやがいてくれた方が嬉しいな」

「……本当に?」

「うん!」



彩菜がそう言ってくれたから、3人でショーを見るコトにした。

イルカのショーなんて、小さい時にしか見たコトがなかったけど、意外と楽しかった。

途中でエサをあげられるシーンがあって、彩菜は子供たちに混じって、イルカにエサをあげてた。

あっという間に、ショーの終了時間。

夢中になってた私たちは、すっかり時間のコトを忘れていた。