恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏

「そうなんだって。彩菜、横田くんと一緒にイルカショー見に行くから、

さや見つけたら、声かけてって言ってた。

彩菜もヤるよね! 好きなコいないとか言ってたのに、ちゃっかり横田くんと仲良くなって」

「そうなんだ、横田くんと……?」

良かった。彩菜、うまくいきそうなんだ。

「さやもショー見てきたら?」

「うん、そうしようかな。レナも行くよね?」

私が問いかけると、レナは眉を下げてちょっと困った顔をした。



「うーん、それがさ。先生に点呼頼まれちゃって、先にバスに戻らなきゃダメなんだよね」

「そうなの!? じゃあ私も戻るよ」

「でも彩菜がさやのコト心配してたから。……行ってあげて?」

「……わかった。じゃあ、またあとでね。今日……ホントにゴメンね、レナ」

「ううん。私こそ! さやの彼氏もイルカのショー見に行ってたし、合流できたらいいね。

ちゃんと仲直りしといでよ?」

レナは私の背中をポンと叩き、笑顔で水族館の出口の方へと歩いていった。