恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏

当麻くんに話しかけると……。

「んぁ?」

腰をちょっと屈め、水槽を覗きこんだまま、

生返事しただけで、こっちを向こうとしない。

クラスの女子に話しかけられたと思ってるみたい……。



神原さんの視線を感じたけど、そっちは見ないコトにした。

「当麻くん! なにやってんの!?」

「……へ?」

私の声に反応して私の方を向いた当麻くんの顔を、

おもいっきり、ひっぱたいた。




レナを叩いた時は軽くだったけど、今度は本気で。

音が響くかと思ったら、手に力が入りすぎて、鈍い音がしただけだった。

しかも……叩いた自分の手も、レナの時とは比較にならないぐらい痛い。



当麻くんは、なにが起こったのかわからず、目を見開き驚いてる。

「バカッ!!」

そう叫んで、無我夢中でその場から走って逃げた。