恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏

「う~わ、でかっ!」

あっ!

当麻くんの声だ。

水槽から目を離し、パッとうしろを振り返ると、

当麻くんが歩いてきていた。

ある水槽の中の、大きな魚を見てはしゃいでる。

……意外と楽しんでるんだ?



駆け寄ろうと思ったけど、一瞬足がすくむ。

当麻くんのとなりには、神原さんがいた。

しかもどうして腕なんか組んでるの!?



ポケットに手を突っ込んでる当麻くんの腕に、

神原さんはすがるようにして、腕を絡ませていた。



胸が苦しくなると同時に、ムカムカしてくる。

……信じらんない。

私が見てないからって……やっぱり神原さんとイチャイチャしてたんだ?



ツカツカと歩み寄り、当麻くんの横に立つ。

私が来たコトになんて気付いてない当麻くんは、

水槽をじーっと見ていた。




「ねぇ、ちょっと」