恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏

「……あっ! あれって、横田くんじゃない!?」

うしろに、となりのクラスの先頭のひとが見えてきた。

横田くんと、その友達が数人歩いていた。




「うわ、うわ! どうしよう……」

「話しかけてみたら? 私は、当麻くん探してみるから……」

「う……うん。さや、頑張って!」

緊張した表情をしながらも、私に笑顔を見せ、

彩菜は、颯爽と横田くんの方へと歩いて行った。

……うわぁ、意外と積極的!

私も見習わなくちゃ。



当麻くんは……

きっとうしろの方だよね。

ダラダラ歩いてそう。

……魚とか、見てなさそうだし。



彩菜は横田くんに話しかけれたみたいで、

同じ場所で立ち止まって、ふたりで魚を見てる。

そんな中、私は少し離れた場所で、

当麻くんが近くを通るのを、ただじっと待っていた。