あぁ、ヤダ。

聞いてスッキリしたかったのに、聞けば聞くほど深みにハマりそう……。

「神原の爺さんの当時の様子と、ウチの爺さんの体調がよく似ててさ。

しかもなかなか病院行かねぇし、そこも似てんのな」

そう言えば、最近お爺さんの具合、

あんまりよくないって言ってたもんね……。




「話聞いてっと、色々参考んなる。退院後の爺さんの世話も手伝ってるらしくてさ、

見た目あぁだけど、意外としっかりしてるぜ、アイツ」

この期に及んで、神原さんをホメる当麻くん。



病気の相談されても、周りにそういう人がいないし

確かに私じゃ頼りにならないかも。

当麻くんと神原さんの繋がりは、

当麻くんにとって、大きなモノになるかもしれない。

そう思っただけで、嫌な気持ちが胸の中に広がった。




「病気の……繋がり、なんだ」

「ま、そんな所?」

「……私じゃ、頼りにならないもんね」