恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏

「どんくせ~なぁ」

潤くん、そう言いながらも床に散らばったペンやノートを、すぐに集めている。

口は悪いけど、優しいよね。

私も急いで拾ってた……ら。




しゃがんでると、目の前に……誰かが立つのがわかった。

そして、彩菜のペンを私に手渡してくれる。

「ありが……」

誰かなって思って、お礼言うために顔を上げたら……。

思わず、そこで息を飲んでしまった。




……うわ、当麻くんだし。

さっきのコトもあるし、笑顔になれない。

「さや、まだいたんだ? 広間入った時、いねぇと思ったんだけど」

今日の弁解も、さっきの弁解もまずナシ。

で……それ?

ホント、呆れちゃうよ。

私が見てないと思って……。

全部見てたんだから!