恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏

「え、ヤらせてくれんの?」

はぁっ!?

当麻くん、嬉しそうな声を出して、神原さんを見ていた。

うわ、最悪……。そういう返し、する!?

「キャ~、いいよ!! どこで?」

「ハハッ、コイツマジだけど。冗談なのにな」

当麻くんが言うと冗談に聞こえないんだってば……。

女子と普段あぁいう会話してるわけ?

さっきまでは悲しかったけど、なんだか当麻くんにムカついてきた……。




案の定、当麻くんのグループにいた男子も騒ぎ始める。

「当麻が言うと冗談に聞こえね~って! え、オレら部屋明け渡した方がいい?」

なんて言ってる。

レナが言うように、修学旅行で……秘密のカップルって、ありえるのかな。

もう、当麻くんなんて知らない……!




そう思ってその場を去ろうとしたら、

突然彩菜が

手に持っていた資料を、床にぶちまけた。

――バサッ!!

「あぁっ……大変! 落としちゃった」