恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏

みんなの所に戻ろうとした時、広間で大きな笑い声が聞こえてくる。

「もう、ヤダ~! キャア!!」

それと、女子の嬉しそうな悲鳴。




広間の奥の方で騒いでいるのは……

さっき当麻くんと一緒にいたグループの人たちだった。

声を出したのは、その塊と一緒にいる女のコ。

「当麻くんっ。助けてぇ」

そう言って、当麻くんに抱きついてる。

イヤだ……なんなの、あのコ。

「神原、寄るなって」

当麻くんはそう言いながらも、笑顔だし、抱きつかれてる体をムリに離そうともしてない。

それに、神原って……さっきも出てきた名前。





思わずその場で立ちすくんでいると、

タロくんが私の背中をポンと押した。

「フザけてるだけだろ……気にすんな?」

「うん……ありがと」