恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏

「……ゴメン、私なにもできなくて」

「別にさやのせいじゃないし。……って、なんか呼び捨て慣れないんだけどな。

潤、余計なコト言いだしたよな。きっとアレ、自分が呼びたいんだぜ?」

タロくん、思わずハハッて照れ笑いしてる。

その表情がかわいくって、ちょっと意外。

いつも無口だし、愛想ナイって思ってたから……。




「こんなコトないと、話す機会もなかったもんね。

私もタロくんって呼べて、楽しいかも」

コレは本音。

クラスの男のコとはあんまり話さないしね。

喋るとしても、月ちゃんの彼氏の鶴くんとがほとんど。




「このままじゃ、オレのせいで迷惑かけるな。レナはムカつくけど……戻ろっか」

「うん。戻ろう! レナもつい言っちゃったんだと思う」

「つい……ねぇ。なんか、敵意感じるんだけど」

「……敵意?」

私がタロくんを見ると、フッと笑われた。