「……ゴメン、私なにもできなくて」
「別にさやのせいじゃないし。……って、なんか呼び捨て慣れないんだけどな。
潤、余計なコト言いだしたよな。きっとアレ、自分が呼びたいんだぜ?」
タロくん、思わずハハッて照れ笑いしてる。
その表情がかわいくって、ちょっと意外。
いつも無口だし、愛想ナイって思ってたから……。
「こんなコトないと、話す機会もなかったもんね。
私もタロくんって呼べて、楽しいかも」
コレは本音。
クラスの男のコとはあんまり話さないしね。
喋るとしても、月ちゃんの彼氏の鶴くんとがほとんど。
「このままじゃ、オレのせいで迷惑かけるな。レナはムカつくけど……戻ろっか」
「うん。戻ろう! レナもつい言っちゃったんだと思う」
「つい……ねぇ。なんか、敵意感じるんだけど」
「……敵意?」
私がタロくんを見ると、フッと笑われた。
「別にさやのせいじゃないし。……って、なんか呼び捨て慣れないんだけどな。
潤、余計なコト言いだしたよな。きっとアレ、自分が呼びたいんだぜ?」
タロくん、思わずハハッて照れ笑いしてる。
その表情がかわいくって、ちょっと意外。
いつも無口だし、愛想ナイって思ってたから……。
「こんなコトないと、話す機会もなかったもんね。
私もタロくんって呼べて、楽しいかも」
コレは本音。
クラスの男のコとはあんまり話さないしね。
喋るとしても、月ちゃんの彼氏の鶴くんとがほとんど。
「このままじゃ、オレのせいで迷惑かけるな。レナはムカつくけど……戻ろっか」
「うん。戻ろう! レナもつい言っちゃったんだと思う」
「つい……ねぇ。なんか、敵意感じるんだけど」
「……敵意?」
私がタロくんを見ると、フッと笑われた。


