恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏

陰からこっそり出てくるメンバーを見ると、

当麻くんを含め、ヤンキーっぽい男のコが4人と、

ギャル系の女のコが、4人。

当麻くんの班の女のコは、先に来たって富士先生は言ってたよね……。

じゃぁ、違うメンバーで勝手に班作ったってコトなのかな。



状況が分からないから、勝手に想像するしかなくって。

あとで……当麻くんと直接話したいな。




そうだ、タロくん探して戻らなきゃ。

フロアが静かになったのを確認して、タロくんの部屋を探す。

けど、探すといっても部屋番知らなかったっけ。




途方に暮れそうになってると、タロくんがちょうどトイレから出てきた。

「……あっ!」

私の声に微動だにせず、タロくんがこっちをチラッと見る。

「なんで来たの?」

「なんで……って。レナもちょっと言い過ぎだったし、タロくん……戻ろう?

レポートに名前書いてもらえないよ……」

「わかってる。別にいいよ、あんなの」

タロくん、レナがそうするってわかってたかのような言い方。

それに、なんだかふてくされてる……。