恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏

タロくんは呆れた顔して立ちあがると、

「オレこの班ヤダ。先に部屋帰ってるわ。今日のレポート、お前らに任せたから」

って言って、そのまま広間を出ていってしまった。




「あ~あ、行っちゃった。でもいいよね。いても発言しないコは、イナイも同然」

うわっ、ヒドイ。

「レナ、言い過ぎだよ……。私、タロくん呼んでくる」

なんでそんなケンカ売るようなコト言うんだろ……。

普段そこまで仲良くないけど、今までレナに対して

悪いイメージなかったんだけどな。

一緒にいればいるほど、イヤな所が目についてくる……。

そこにいたメンバーは、みんな気まずくなって縮こまっていた。




「さやだって早く帰ってこないと、レポートのメンバーから外しちゃうからね。

今日別行動だったって書くから」

レナは私からツンと顔をそむけると、優香に寄り添って今日の反省会を始めてる。

……タロくん連れ戻して、早く戻って来よう。

レナ、どうしてそんなイジワル言うんだろ。




広間を出る時、ある一角に月ちゃんの姿が目に入ってきた。

空港で、苦手って言ってたメンバーと、今ではすっごく楽しそうにはしゃいでいた。

……いいな、楽しそうで。

なんだか胸がしめつけられたけど、

急いでタロくんのあとを追った。