夕食のあと、お風呂に入って

21時から班ミーティング。

今日のレポート作成と、

明日は学年全体での観光なんだけど、3日目が班別タクシー研修なんだよね。

それで、どこに行くのかみんなで話し合う。

このバラバラのメンバーで……。





広間には、たくさんの生徒が集まっていた。

みんな私服に着替え、普段とは雰囲気が違う。

「キャ~、潤くんカッコイイ!」

レナが潤くんをベタ誉め。

さっきまでの険悪な感じはどこへやら……。

潤くんは人気ブランドのスウェットを着ていて、

手足長いし、確かに文句なしにカッコイイ。




「そうか? レナ、見る目あんじゃん」

「さやもそう思うよね!」

なぜかレナが私に話を振ってくる。

まぁ……ホントにカッコイイし、否定するのもおかしいよね。




「うん、似合ってるよ」

「えー、マジで? 新しいの買ってきてよかった~。

さやにそう言ってもらえると、嬉しいな!」

潤くんが嬉しそうに言うのを見て、

レナが私の脇腹を、肘で突っついてきた。