うわ……レナ、全然ゴメンって顔してないし。

月ちゃんとは合わなそーだな。

ふたりの仲がなんだか険悪になってきたから、ここはひと先ず退散するコトに。

「月ちゃん、鶴くん見たら連絡するね! ……じゃ、またあとで」

「さや、気を付けてね~」

不服そうな月ちゃんを残し、レナと一緒にウチの班のメンバーと合流した。





「さや~、友達は選んだ方がいいよ? 高田さんって私苦手だなぁ」

月ちゃんのコトよく知らないレナにそう言われ、ちょっとカチンときたけど……。

ここはグッとガマンしよう。

4日間ずっと一緒だしね。

「月ちゃんはイイコだよ」

そう言った私の声は、同じ班の男子の声にかき消された。




「さ~!! 今日からよろしくな。1・3日目は班行動多いしな。

親睦深めるために、全員下の名前で呼ぶコト!」

なんて決めゴトまでされちゃった。