何故だかあたしの馴れ初めを話さなくちゃならなくなっていた 「先輩は中学の時の部活の先輩なの。あたし、弓道やってて…」 「で、ある時、同じ部活の女の子に 部活なんかやめろって言われて弓、向けられたの そこに先輩がきてくれてね…助けてくれたの」 「へー。それだけ?」 「それだけって…善、ひどい」 善は不機嫌な目をあたしに向けた 「助けるくらいなら誰にだってできんだろ」 「あたしはすごく救われたの!!ほんっと、イジワル」