部活見学一日目。

私と愛美は軽音楽同好会に行くことにした。

職員室に入部届けをもらいに行った。

職員室にはうるさいアイツがいた。

「よぉ!入部届けもらいに来たのか?」

「何で深川がいんだよ」

「先生に呼び出された」

「バッカじゃねぇの?」

そう、職員室にいたのは深川。

「何部に入んの?」

「けーおん。」

「軽音かー…。俺も入ろうと思ってたんだよね…」

「何の楽器やんのさ?」

「ドラムかな?」

「ふーん?」

深川はちょっと照れ臭そうに頭を掻いた。

先生から入部届けをもらって、深川をおいて私は教室に戻った。

「まーなみっ!部活見学行こっ。はい、入部届け」

「りょーかい。」

私達は部室に向かった。

仮入部者はまだ私達しかいなかった。

二年生のバンドが演奏している。

しばらく演奏を聞いていると深川が男子を連れて入ってきた。

「えーっと。みんな何の楽器をやるの?」

演奏を終えた先輩たちが仮入部の私達に言った。

部屋のなかの誰も返事をしない。

なにこの部活…
気まずっ!

「ギターの子。手、あげて?」

先輩がみんなに聞いた。

私はすぐに手をあげた。

私の後に愛美と男子が何人か手をあげた。