キスをしてきたんだ・・・。
前の俺はなんとも思わなかったんだろう
けど、
今は葵夏以外とはありえねぇから。
すぐさま、どけようと思った・・・
そのとき・・・
―――ガタッ。
物音がした。
女も俺から離れて、音のする方を見
る。
まじで?なんでここにいるんだ?
「葵夏・・・?」
俺が名前を呼ぶと、体を震えさせた
葵夏。
「邪魔しちゃってごめんなさい・・」
葵夏は、それだけ言って・・・屋上から
走っていってしまった。
絶対勘違いされたろ!?
やだ・・・別れたくなんかねぇ!!
俺は、すぐさま追いかけようと思った。
けど、
あいつが俺の腕をつかむ。
それを俺は振り払う。


