「羨ましい」 その言葉の意味がわかる俺は何も言えなくなる。 いずれ透は、決まった相手と家庭を築いていく。 今は俺の方が上司で…年上で… でもいずれ抜かれてしまうだろう。 透はそれを承諾しているのだから。 だから、余計に許せなかったのかもな。 未来がない恋愛を夢叶に求めた透を… もしかしたら、透は夢叶を手放さないかもしれない。 不安と怒り。 俺の中で互いが衝突していた。