「花形さん、ちょっと来てくれ。」
くもりガラスで仕切られた小さめの個室
俺専用の部屋。
見えそうで見えない空間。
「失礼します。 お呼びでしょうか? 課長」
「お~怖!! さっきから俺の事怖い顔で見てるけどそんなに気になるのかなぁ~。」
「ふざけないで!! 篤己のことなんて気になるわけないでしょう。 バッカじゃない!!」
「いい度胸だ。 ここでは俺の方が立場は上なんだよ」
抱きしめると夢叶の肩が強張った。
「何すんのよ!!!」
「痛っ。 暴力女」
「どういうつもりよ。」
「上司の命令は絶対なんだよ。」
「……。」
「まぁいい。 これから楽しくなりそうだなぁ。 夢叶」
「全然楽しくなんてない!!」
俺を突き飛ばすなんて…
強気なところも…変わってないんだな。



