くもりガラス越しの篤己、わたしをかばってケガ…
かばってくれたのって。
部下だから…
他の子でも同じ事してたよね。
わたしは部下の中の一人。
「失礼します。」
ノックをして深呼吸。
くもりガラスの扉を開ける。
白いガーゼで処置された篤己の額。
「課長っ。 先ほどはすいませんでした。」
深々と頭を下げる。
「夢叶ぁ… よくも俺の顔に傷つけてくれたな。どう責任取ってもらおうか!!」
「はぁ~??」
さっきまでの理想の上司はどこ行ったのよ!!
わたしをかばってくれてケガしたから…
仕事中わたしが意地はっちゃったから…
だから反省して、心配して下手に出て誤ったのに!!
「篤己が勝手にしたことじゃない!! わたし頼んでない!!」
売り言葉に
買い言葉…。
こんな事言いたいんじゃない。
「俺様に反抗するなんてありえねえんだよ。」
篤己の顔が目の前に近付いてくる。
怒った表情に後ずさり。
俺様の篤己…
やっぱり言いすぎた。
「篤己…ごめ…」
言葉が空中に消えた。
「うっんん。」
怒り任せの強引な篤己の唇。
押さえつける男の力。
身動きできない!!



