「あぶない!!!」 篤己が叫んだ瞬間わたしはまたあの甘い香りに包まれた。 「気をつけろ!!!」 そう怒鳴りつけた篤己が呆然と床にしゃがみ込むわたしを抱きしめた。 まわりには、棚から降って来た資料でいっぱいだった。 あまりに強く篤己が抱きしめるから身動きが取れない。 ドキドキを通り越して心臓はバクバク音を立てる。 ビックリしただけ… それだけ… 篤己にドキドキしてなんかない。 「どこも痛くないか?」 わたしは、篤己の胸の中でうなづいた。 「よかった…心配掛けるなよ…」