「花形さん資料室から、去年のアンケート資料持ってきて。」
「はい。」
今日から本格的に、商品企画のチームに加わることになった。
最初は、コピー、お茶くみ、資料集めなんかの雑用が回ってくるみたいだけど、それでもチームに加われたことはうれしい。
この手で新しい商品を作れるんだから。
「え~と。」
ほこり臭い資料室。
山積みにされた資料。
この中からお目当ての資料を探すのは一苦労だなぁ。
「アンケート…アンケート…」
「あっちの棚じゃないか。」
悪寒が走る。
「何かお探しですか?課長!!」
「ちっこいお前じゃ取れるものも取れないと思ってな。」
「大きなお世話です。 自分で何とかしますからほっといてください」
「意地はるなって。 ちなみにお探しの資料棚の一番上だぞ」
「大丈夫です。」
わたしは、おもいっきり背伸びした。
篤己に頼んだらすぐ取れる高さなんだけど…
でも、頼りたくなかった。
わたしの意地。
でもこれが原因で透を傷つけるなんて…



