篤己のマンションを出てビックリした。 見なれた景色が目に飛び込む。 わたしの家って篤己のマンションの裏手なんだもん。 なんで、こんなに近いのよ。 どうして今まで気づかなかったんだろう。 通勤で会う事もなかった…。 篤己と別れてから、新しい気持ちで始めたくて引っ越した今の家。 あの当時、篤己だって実家住まいだったじゃない。 それなのに、こんな近くに住んでたなんて。 こんな偶然って。 わたしはズキズキ痛む頭で考えながら、とぼとぼと見なれた歩きなれた道を歩き出した。