「………眠い」



携帯の煩い
アラーム音を消し



顔を洗いに
洗面所に向かった。



洗面所で
雑誌のように
1時間かけて
メイクをやった。



「…初めてにしては、上出来なのかな?」



雑誌のには
偉く近づけたと思う。



「あら、カナメ早いわね」



後ろから
ママの声が
したから振り返った。



「おはよう、ママ…「ぎゃー!!!」



遮られた。



ママの
叫び声で
遮られた。



「ま、ママ?」



「何してるのカナメ!どうしたらそんな顔になるの?!!」



慌ただしく
話すママに
冷静に雑誌を差し出す。



「これを真似したの…?」



「うん」



ママは
一時停止し



少しして



「カナメは…昔と変わらず下手ね。」



と懐かしそうに呟いた。