次の日。

朝登校し、下駄箱を覗くと、妙な事に気づいた。

………上履きがない。

その代わり、男物の靴がある。

一種のいじめかっ?

また先輩たちからか?

とりあえず、職員室に言って事情を話そう。

んで上履き貸して貰お。











職員室に入り、朝のことを話し、靴を見せると驚いた顔をしてきた。

なんなんだー?

「あ、おい、あの靴って怜のじゃないの?」

遠くから声がした。

靴?

靴って、これ?

「ん?あぁ……確かに」

興味ない、みたいに言ってる男子生徒。

「確かにって……」

自分の靴だぞ?

おいっ!

「あの……どうぞ」

恐る恐る男子生徒に靴を渡す。