あ……れ、真っ暗………。

電気……は……?

ないよ……?

暗いの、やだぁ……。




「……菜……未菜!」

誰……?

あれ、なに?

さっきまでなかったよね?

ねぇ?

星?

光ってるよ。

ねぇ……。

誰か答えてよ……。

私はその光に向かって走り出した。

この暗闇から出れるような気がして。

追い付けない……。

いくら走っても、距離が変わんないよ……。

「……未菜」
「……未菜」


………この声………おかあさんとおとうさん?


「頑張ったね……」

最後に、頭を優しく撫でられたような気がした。

「つらい思い、させてごめんな」

おかあさん……。

おとうさん……。