「とにかく、明日からだから。
頑張るのよ。」
「はぁ!?明日!?」
なんでそんな早いんや!?
普通週明けとか、学期の始めとかちゃうんか!?
「ほんまは今日からやったやんやけどな。
俺がゆうの忘れとったんや。笑」
…くそ親父が。
「…つか、どうやって行けばいいん?」
あたし、この高校の存在も知らんかったぐらいやし、
場所なんか全然知ってるわけないで?
「それは大丈夫や。
明日迎えがくるでな。」
「…はぁ?
いやいや、もっと訳がわかれへん。
なんで迎えなんかがくんねや。」
「明日になればわかる。」
だーかーらっ!!
あたしは焦れったいの苦手やってさっきもゆうたやん!!
「全ては明日や。」
「なんで!?
ちょっとはあたしにも説明しt
「"あたし"やなくて、"俺"やろ。
正体バレたら終わるんやぞ。」
至極真面目な親父の顔。
これはなんかでっかいことがありそうやな。
すっごい自分に負けた感が半端ない。
「…俺にもちゃんと説明せい。」
「おし。
でも、説明はできねぇ。」



