そこそこの高校に入学して、早一ヶ月。


ようやく友達もまばらに出来てきた。


せやのに…!?


「おい、親父!!

今日学校に行ったら、もうお前はここの生徒やないって言われたんやけど!?
どうゆうことか説明せいやッ!!」


優雅にコーヒーを飲みながら新聞を読む、事の元凶だと思われる奴に問いただす。

…イライラすんなこの野郎。

「どうゆうこともなんも、そのまんまやんか。」


「どうゆう訳や!?そのまんまて!!」


「お前は今日から、あそこの生徒やないゆうことやろ。」

あたしの方を一切見ないで淡々と答える。

あー、もう!!焦れったいな!!


、どうゆうことや!!」


「お前はあの学校を辞めたーゆうことや。」


「なんでや!?
あたし、高校は真面目に行っとるやないか!!」


「おぉ!!
超真面目やんかねぇ!!

せやから、面白いんやろ!!」

爽やかな笑顔でサラリと。


このくそ親父…。


「何がおもろいんや!?」


「いや〜。
おもろいから転校させたったわ。」


……………。


「はぁ!?」


「ただの高校だと思ったらあかんで!!」


そんなウキウキなテンションで言わんでもええやろ…。
疲れるわ。


「なんやの…。」


「なんと!!
男子校なんや〜♪」


「……。

はぁぁぁぁぁぁぁん!!!!???」


何を♪つけながら可愛く言ってんねん!?

ただキモいだけやぞ、おっさん!!


「そんで、ただの男子校ちゃうよ。
完璧な不良校やで!!」


「あんた…。
あたしを族から足洗わせたいんやなかったんか!?」


そう。あたしは中学時代からこの街を仕切る族に入ってた。

だから結構荒れてて。

まぁ高校入ってからは、将来のこととか考え出して
マジメに行くようにはなった。


せやから…なんで!?