さっきまで、たくさんあった話し声が
今はもう、ほとんどない。
そんな沈黙の中、先輩が
「はい、時間終了!
・・・・皆、良い?」
・・・・そして、皆が一回こくんと頷く。
「紙配るから、それに第二希望まで書いて
私の所まで持ってきてね!」
『はい。』
私は、第一希望をフルート、第二希望をホルンにした。
そして、皆が出し終わった後、
先輩たちが集計をしていた。
すると、先輩たちが
こっちに来て、
「・・・はい、じゃあ発表します。」
そう、ついに発表。
「えっと・・・・まず、制限人数より多かったパートを発表します。」
――ドキン・・・・。
その言葉に、心臓が動き出す。
どうなるんだろう・・・・
誰となるんだろう・・・・
オーディションになっちゃうのか・・・。
すごく緊張する・・・・。

