「はい、基本は第一希望の楽器になってもらおうと思います!
でも、人数制限があり、それより超えていたら・・・・
いきなりだけど、オーディションをして決めます!」
部長さんが、そう言うと皆の顔が強張る。
オーディションかぁ・・・・。
「・・・で、顧問の先生に人数を決めてもらいます!」
・・・と、顧問の先生がやっと紹介された。
「はい!吹奏楽部の顧問、山谷加代(やまたにかよ)です。
・・・・早速、発表したいと思います。」
私は・・・・皆は、耳を澄ませて、静かに聞く。
「まず・・・・フルート!」
私は、体がびくんとなり、
少し、固まってしまった。
「フルートは・・・2人!!」
・・・2人かぁ・・・。
そして、次々に発表されて行き、皆の顔が
不安になって行く。
すっごく、ドキドキするし・・・なれなかったらどうしよう・・・・
って、気持ちでいっぱいだった。
そして、
「じゃあ、第一希望の楽器を・・・
今から10分間とるので・・・・考えてみてね!」
皆・・・被るのは嫌なんだろうなぁ・・・。

