* * * あいつ、今日も来ないのか…… 俺は清々しく晴れ渡る青空を見上げて、今日に入って何度目かの溜息を洩らした。 三日前の穹の様子を思い出してみる。 いつも通り、どこか飄々としているようで、必死な小動物だったと思う。 変わったところは、なかったんだけどな…… 「……49回目」 暇つぶしに数えていた溜息の回数を呟く。 そしてその不毛な行動に対し、 「はぁ……」 記念すべき本日50回目を更新した。