「まぁ、そりゃあな」 こいつの女好きには、困ったもんだ。 俺からすれば、女が少ない方がいいけど。 「あ、翔くんだぁ!」 そのとき、やけに高い声が耳に響いた。 誰だ? 声のする方を見てみると…… 「げっ………」 「嬉しい!また、翔くんと同じクラスになれるなんてっ」 そこには、長島美里がいた。 こいつ……… また、同じクラスなのか…… 「おー、美里ちゃん。よろしくね」 「うん、純也くんっ」 純也に笑顔を振り撒く長島。 (勘弁してくれよ……)