「えっ」 ひどく驚いた顔をした翔ちゃんだけど、嬉しそうな顔をして「うん」と頷いた。 ───…… 「ん─…っ」 やっと、翔の唇が放れたとき、あたしは息を大きく吸った。 「……もうっ」 「なんだよ?別にいいだろ」 「そうじゃなくて……」 ……そうじゃなくて、 伝えたい。 あたしは、君に 「─…翔、お誕生日おめでとう」 あたしは、翔の顔色をうかがうことが出来ず、目をつぶりながらプレゼントを渡した。