年下の幼なじみ〜甘々な恋を年下の彼に〜


「嫌いって言っとかないと諦めないだろ、アイツら」

「あ、そっか………」



だよね、翔は甘いものが小さいときから大好きだった。



「つかさ、葵はオレにチョコくれないの?」


翔にあげる箱を見て、ニコニコしながら尋ねる翔。


意地悪………


あたしがくれないって、言わないと思って、聞いてくるんだ。


だけど………



「あ、あげないっ!」



少し、意地悪するんだからっ



あたしのことをいつまでも待たせといた仕返しに。



「はぁ?じゃあ、その箱は何だよ」


まさか、あげないって言われるとは思わなかったと、言うように急に不機嫌な顔をしてあたしの箱を指差す。