「そんなわけないでしょ?翔くんだって、男だよ?葵がこんなんじゃあ苦労するだろうね」 ちょっと! こんなんじゃあって何?! あたしだって、そういうことを全然考えてないわけじゃないんだから! その……少しは考えてるし? ただ、そういう雰囲気にならないだけなんだから! ───…… 「じゃあね、葵。 良い報告を期待してる」 授業中、ずっと考えていたら、もう放課後になってしまった。 紫帆は、意味深な笑顔を残して、出ていくし そんなこと、聞いたら、翔にどんな顔をして、会えばいいの?!