「きゃ〜〜、タクく〜ん」 葵の好きなヤツが出てきたらしく、葵はテレビのヤツに手を振りながら騒いでいる。 その歌手が歌い終わると、オレは葵の側に移動した。 母さんと葵のお母さんは、2人で酒を飲みながら盛り上がってるから、 オレに気づく様子がない。 「えっ、翔どうしたの?」 「葵、このグループが好きなんだ?」 「えっ」 歌に興味がないオレが聞いたからか、驚いていた。