ぽつんと一人取り残された私は、落ち着きなく辺りをキョロキョロと見回した。
み、皆…それぞれの作業してるよね…!
案の定、暇そうにしてるのは私しかいなかった。
『(ど、どこか手伝いに…!)』
そうと決めたら、即行動しよう。
思いきって立ち上がったところまでは良かったけど、その後が動けなかった。
……私、友達いない…!
だ、誰に話し掛けたら良いんだろっ…!?
それに、なんて言えば良いの!?
手伝いましょうか。
手伝うことありますか。
ないって言われたら私、どうすれば良いの!?
ああああっ…と下を向いたまま立ち竦んでいると、誰かの靴が視界に入った。
同じ色だから、私と同じ学年だよね?
おもむろに顔を上げた私は、心臓が飛び出るほど驚いた。
『っ、な、灘谷くん!』
なんであなた様が、私のところに来てるの!?

