「それでは―――会議を始めます」



あっという間に、放課後の集まりがやってきた。


いつも紫折と帰っている私は、一緒に帰れないことを謝りに行った。


そして、今。


夜錐先輩の号令を皮切りに、今月で部活を引退する3年生の送別会の話し合いが始まった。


私は文芸部に入っていたから、一応先輩との繋がりがある。


どうしようもないとわかっていても、やっぱり引退は嫌だ。


特に、いつも面倒を見てくれた晶(あき)先輩がいなくなってしまうのは寂しい…。


そんなことを考えながら―――副委員長の花寐(はなび)先輩が進行役の元、それぞれの係の分担が始まった。



『(……ま、まさかこうなるとはっ…)』



偶然の力って恐ろしい…!


…係は結構、たくさんあったのに。


あ、いや別に、一緒なのが嫌なわけじゃないですよ?


本当に違いますよ?





ただ―――