俺が知っている葵ちゃんは、気が強いところもあるけど優しくて、人の事を思って自分が我慢する時もあった。
もしかしたら、今、1人で泣いているんじゃないか。
そう思ってしまったんだ。
静かに物理室のドアを開けた。
「……グスッ、グスッ……うっ……」
ズキン
やっぱり……。
押し殺すような泣き声が聞こえて、一瞬胸に痛みが走る。
入口から姿が見えないところをみると、しゃがんでいるのかな?
俺は机と机の間を1つずつ確認していった。
5列目の間に、葵ちゃんはペタンと座っていた。
両手で顔を隠して、すすり泣いていた。
俺が近付くと、気配で分かったのか、葵ちゃんが手を離して顔を上げた。
もしかしたら、今、1人で泣いているんじゃないか。
そう思ってしまったんだ。
静かに物理室のドアを開けた。
「……グスッ、グスッ……うっ……」
ズキン
やっぱり……。
押し殺すような泣き声が聞こえて、一瞬胸に痛みが走る。
入口から姿が見えないところをみると、しゃがんでいるのかな?
俺は机と机の間を1つずつ確認していった。
5列目の間に、葵ちゃんはペタンと座っていた。
両手で顔を隠して、すすり泣いていた。
俺が近付くと、気配で分かったのか、葵ちゃんが手を離して顔を上げた。

